#8 東京→金沢ヒッチハイク-出発-
2019年1月31日木曜日。
私は大泉学園IC入り口付近に後輩と2人で立っていた。手には”高坂SA”と書かれたスケッチブックを持っている。
みなさんはヒッチハイクをご存知でしょうか?
ヒッチハイクとは、通りがかりの自動車に(無料で)乗せてもらうこと。この方法で旅することをヒッチハイキング、旅行者はヒッチハイカーと呼ばれる。
(Wikipediaから引用)
先日、金沢を目的地として東京から大学の後輩と一緒にヒッチハイクをしてきました。なかなか面白いヒッチハイクだったので、その模様をブログの記事にしてみました。よかったらご覧ください!
出だしから挫ける
今回のヒッチハイクは金沢に可能な限り早くつきたいので、下道をほとんど使わず、高速道路を主に使っていくことにしました。高速道路のマップを見てみると、大泉ICから高速に乗ると金沢にスムーズに向かえそうだったので、大泉IC付近からヒッチハイクを始めることに決めました。
大泉学園IC付近でヒッチハイクをすることは初めてでしたが、ネットで見かけたこの場所でヒッチハイクをした人は30分程度で車に乗せてもらったようだったので、私たちも長くて1時間くらいで乗せてもらえるのではないかと思っていました…が、
結果、2時間かかりました。
出だしから心が折れるかと思いました。いままでヒッチハイクをしていて1台目からこんなに時間がかかったのは初めてだったので、今からでも高速バスを取ろうかと後輩と本気で相談し始めたところ、60歳弱くらいの清掃業務に携わるおじさんが止まってくれました。本当にありがたい…
おじさんは仕事で日本海側にも時々行くようで、車内で色々と教えてくれました。
おじ「いま日本海側は雪が降っていて人をあまり乗せたがらないのではないか」
おじ「今日中の金沢到着は少し難しい気がする」
なんてこったい。
SAでの出会い
しかし、SAまで来てしまえば自分たちの目指す方向に進む車と出会いやすくなるので、かなり希望が見えてきます。ここまで送ってくれたおじさんに感謝を告げて別れ、すぐにまたヒッチハイク開始。
30分ほどスケッチブックを持って立っていてもいまいち手ごたえがないので、SAにいる人たちに車に乗せてもらえないか交渉をしにSAの施設の入り口へ向かうと、1人のおじさんが声を掛けてきました。
おじ「上里SAに行きたいのか?」
私「はい!!!」
なんと私たちのスケッチブックを見たおじさんから声をかけてきてくれました。嬉しすぎる…!!
おじさんは新潟方面に向かうようだったので、長野方面と新潟方面の分かれ道の手前の上里SAまで連れて行っていただくことにしました。
金沢に行くには2ルートあり、新潟方面を通るルートと長野方面を通るルートがあります。新潟方面ルートは長野方面ルートに比べて遠回りかつ、雪が激しそうだったので私たちは長野ルートで金沢を目指すことを決めていました。
ということで、上里SAでおじさんに降ろしてもらい、感謝と別れを告げるとすぐにまたヒッチハイクを始めました。
30分ほどスケッチブックを持って声をかけていただけるのを待っていると、少しこわもてのお兄さんにじっと見つめられました。”もしかしたら絡まれるかもなあ”と心構えをしていると、お兄さんが近づいてきて「何してんの」と声をかけられました。思い切って「実はヒッチハイクをしていて…etc、もし方向が同じようなら乗せていってもらえませんか」とお願いすると、
「考えてみるわ」
と一言告げ、トイレに消えていきました。思いがけない展開に動揺しつつも、他の人に声をかけつつお兄さんを待つことにしました。しかし、15分ほど待っても戻ってこなかったので、さすがに無理だったかと諦めかけたときに私たちのために串揚げを2本買ってきて現れてくれました。ありがとうございます…!
さらに次のSAまで乗せていって下さるうえに、この方は新潟方面のルートに向かおうとしていたにもかかわらず、わざわざ長野方面に出て最初のSAまで乗せていって下さるそうです。なんと至れり尽くせり、本当にありがたい…。
というように、ここまではそこそこ順調に進んでくることができました。
しかし、
ここまでの人々との会話の中で薄々気づくべきだったのです、
長野方面に向かう車など皆無だということに…!!!
to be continue…